基本は1版に1色で制作します。
多色刷りの場合(今回は2版刷り)は、まずは1色目を刷り乾かします。
(いつものようにハンガーにかけて乾かすと2版目が合わなくなるので、板に貼り付けたまま乾かします。)
手ぬぐい地を動かさないで乾かしたものに、2版目を合わせます。
また同じように今度は赤の色のりで刷ります。
これで2版刷りの手ぬぐい「南天」が刷り上がりました。この状態になって初めて板から剥がします。
色数が増えただけ今の工程を版を変え、色を変えて繰り返します。
ともぞう本舗でも、始めた頃は手ぬぐいの種類も少なかったので多色刷りの手ぬぐいはいくつかありましたが、今ではこの南天の手ぬぐいとナスの手ぬぐいだけになりました。
しかしコロナ禍で営業部長が在宅勤務になり、工房がとても狭いため、手ぬぐいを動かさずに乾かせる場所がなくなってしまったので2版刷りの手ぬぐいは制作をお休みしています。
そして黒猫(たてver)、(横ver)、亀蔵小紋の手ぬぐいも多色刷りですが、これらの手ぬぐいは色合わせが少なくて2版目以降が小さいので一度剥がして乾かしてから版合わせをしています。